聞き取りを、その日のうちに3行で清書する

聞き取りの清書は、その日のうちに、3行で終えます。
誰が話したか。いつの話か。本人の記憶か。この3行です。
この記事は、ご自身の直系のご先祖について、存命の人から話を聞いた人に、その日の清書の欄を渡します。子どもに残す物語の全体は家族の物語を子どもに伝える効果にあります。図を見せながら聞く質問は家系図を見せながら祖父母に聞く10問です。ここでは、聞いたあとの3行だけを扱います。質問の文は、この記事に写しません。
3行の欄
清書は、聞き取った夜に、別の紙へ写します。下書きの余白を、清書とは呼びません。
| 行 | 書くこと | 空欄にするとき |
|---|---|---|
| 1 | 話した人。自分から見た続柄と、氏名 | 誰の話か、その日のメモに無い |
| 2 | 話の中の時期。年だけなら年だけ | 時期の語が無い |
| 3 | 本人の記憶の種類。見た、その場にいた、人から聞いた、分からない、のどれか | どれにも当たらない |
1の続柄は、父、母の父、のように短い語です。氏名は、この行の中に書きます。ファイルの名前には書きません。ファイル名の形は録音の前に伝える一文と、ファイル名にあります。この3行は、ファイルの中身です。
2は、話の中の時期です。聞いた日ではありません。聞いた日は、紙の上の隅に、日付だけで残します。隅の日付を、2の行へ移しません。移すと、いつの出来事かと、いつ聞いたかが、同じ行になります。
3に書いてよい語は、4つだけです。見た。その場にいた。人から聞いた。分からない。別の言葉を増やしません。
その日のうち、の意味
清書は、聞いた日の、寝る前までにします。翌日に、記憶だけで3行を作らないでください。下書きが手元にある翌朝なら、下書きの字だけを3行へ写してよいです。下書きに無い文を、朝の記憶で足しません。
下書きが無い日は、3行とも空にします。空は、その日の清書ができない、という意味です。話が良かった、という印象で、1行目の人を決めません。
3行を書いたあとに、4行目を足しません。感想、評価、家の由来は、この紙に書きません。書きたくなった文は、別の紙の見出しだけにして、本文は空のままにします。
同じ日に二人から聞いたときは、紙を二枚にします。続柄を「父母」とまとめて、一枚にはしません。先の人の3行が終わるまで、後の人の紙は作りません。
本人の記憶の4語
3行目は、話の確かさではなく、話した人がその場にいたかどうかです。
| 3行目の語 | いつ使うか | その夜にしないこと |
|---|---|---|
| 見た | 話した人が、自分の目で見たと言った | 見た、を、正しい、に変えない |
| その場にいた | 見たとまでは言わず、その場にいたと言った | いた、を、見た、に上げない |
| 人から聞いた | 父から聞いた、母が言っていた、のように出どころがある | 出どころの人を、1行目の話者と入れ替えない |
| 分からない | 見たのか、聞いたのか、話した人も分からないと言った | 空欄にしない。分からない、と書く |
人から聞いた、の出どころは、3行目のうしろに続柄だけで足します。出どころの人の話を、その夜に事実へは上げません。上げるなら、その人に聞いた別の日の、別の3行です。
兄弟の記憶と食い違っても、この3行は一枚のまま残します。食い違いの残し方は兄弟で記憶が食い違ったときの残し方です。この夜に、どちらかを消しません。
下書きの紙には、清書が終わった夜に「清書済み」とだけ書きます。下書きの本文は消しません。消すと、翌日に3行と下書きを照合できません。清書済みの下書きから、もう一枚の清書は作りません。同じ話の3行は、一枚です。
書き方の例
次の3行は、書き方の例です。実在の家族でも、実在の依頼でもありません。自分の清書では、この文を消してから使います。
| 行 | 例 | 隅に残すもの |
|---|---|---|
| 1 | 母が話した。氏名は行の中 | 聞いた日 |
| 2 | 話の中の年は、昭和の初め、と言った。月は無い | 月は空 |
| 3 | 人から聞いた。出どころは母の父 | 見た、にはしない |
2行目の月を、1月で補いません。3行目を、母が自分で見た、には書き換えません。母が聞いた、は、母が見た、ではありません。
図の線は、この3行では動かしません。名前や続柄が図と違っても、その夜は3行に残すだけです。線を直すのは、紙の戸籍へ戻った週です。
話を残す理由は、なぜ残すのかに書いています。
3行に入れないもの
| 入れたくなるもの | 置く場所 |
|---|---|
| 聞いた日 | 紙の隅。2行目ではない |
| 質問の全文 | 10問の記事。この紙には写さない |
| 60分の配分 | 別の記事。この3行には時刻を足さない |
| 写真の裏の4項目 | 写真の記事。話の3行と混ぜない |
| 仕事の評価、人柄の形容 | 書かない。見た、の範囲を超えない |
1枚の写真を開いて聞く問いは、この3行とは別です。写真の問いはアルバムを1枚開いて聞く3問にあります。アルバムの答えを、この清書の2行目へ要約しません。要約すると、写真の欄が消えます。
今週やること
- 聞いた夜に、別の紙へ3行だけ写す。4行目は足さない。
- 2行目は、話の中の時期だけにする。聞いた日は隅に残し、月が無ければ空のままにする。
- 3行目は、見た、その場にいた、人から聞いた、分からない、のどれか一つにする。翌日の記憶で語を上げない。
よくある質問
下書きが長く、3行に収まりません
収まるところまで削ります。残すのは、誰が、いつの話か、本人の記憶の種類です。情景の文は、この紙に移しません。移したい情景は、別紙の見出しだけにして、本文は空にします。
話した人が、時期を二つ言いました
行を二つにします。一つの2行目に、二つの年を書きません。1行目の人は、両方とも同じ人です。3行目の語が年ごとに違うなら、語も行ごとに分けます。
電話で聞いた話も、同じ3行でよいですか
同じ3行でよいです。隅に「電話」と一語足します。3行目の語は、電話だからと変えません。見た、かどうかは、話した人の言葉のままです。電話の録音のファイル名は、この3行には書きません。
まとめ
聞き取りの清書は、その日のうちの3行です。
誰が話したか、いつの話か、本人の記憶か、だけを写します。
時期が無い行と、下書きが無い日は、空欄のままにします。