兄弟で記憶が食い違ったときの残し方

兄弟で記憶が食い違ったときは、両方の言葉を残し、どちらか一方を図の線にしません。
その週は、人物一覧の確度を要確認のままにします。
この記事は、ご自身の直系のご先祖について、兄弟で聞いた話が食い違う人に、両方を残す欄を渡します。戸籍の記載と家族の記憶がずれることの全体は家系図を作ってみたにあります。ここでは、兄弟どうしの食い違いのメモだけを扱います。
祖父母に図を見せて聞く質問は、家系図を見せながら祖父母に聞く10問にあります。この記事は、答えが兄弟で二つになったあとの残し方です。10問そのものは、ここでは繰り返しません。
残す6列
一つの食い違いにつき、次の6列を1行にします。話題が二つなら、行も二つです。一つのマスに、二つの話題を入れません。
| 列 | 入れるもの | 空欄にしないこと |
|---|---|---|
| 話題 | 誰の、何の話か。氏名と、日付か場所か仕事のどれか一つ | 話題を空にすると、後の行と混ざる |
| 先に聞いた人の言葉 | その人が言った文。短く要約しない | 聞いていないときは「未質問」と書く |
| あとで聞いた人の言葉 | もう一人が言った文。先の文へ合わせない | 聞いていないときは「未質問」と書く |
| 紙にあること | 戸籍か写真の裏に、同じ話題があるか。無ければ「紙に無い」 | 空欄は、まだ紙を見ていない、という意味にする |
| 図での扱い | 「線は変えない」。変えた週だけ、その日付を足す | 空欄のまま図を直さない |
| 次に聞く人 | 二人以外で、同じ話題を知る人の名。いなければ「なし」 | 思い浮かばないときも「なし」と書く |
列の名は、兄と弟に固定しません。先に聞いた人、あとで聞いた人、の順で置きます。姉と妹でも、列は同じです。いとこは、この2列には入れません。直系の話を、同じ父母から聞いた二人に限る、という意味です。
書き方の例
次の2行は、書き方の例です。実在の家族ではありません。自分の表では、この文面を消してから使います。
| 話題 | 先に聞いた人の言葉 | あとで聞いた人の言葉 | 紙にあること | 図での扱い | 次に聞く人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 山田太郎の没年 | 昭和10年に亡くなった | 昭和11年の春までいた | 戸籍は昭和10年5月6日没 | 線は変えない | 父の妹 |
| 山田太郎の仕事 | 大工だった | 農作業もしていた | 紙に無い | 線は変えない | なし |
1行目は、紙が一方に寄っています。図の没年は、戸籍の日付のままです。先に聞いた人の言葉を、欄の外で「正しい」とは書きません。あとで聞いた人の言葉も消しません。紙と違う言葉は、記憶の列に残します。
2行目は、紙がありません。仕事は、図の線に出しません。両方の言葉を、この行に残したままにします。どちらかを、図の肩書きにしません。
紙が一方と同じでも、もう一方の列は残します。あとから紙の読みが誤読だと分かったとき、消した言葉は戻りません。
その週にしない三つ
食い違いを、その場で一人の結論にしません。次の三つは、同じ週にやりません。
- 先に聞いた人の言葉で、図の日付を書き換える。
- あとで聞いた人の言葉を、先の人に見せて訂正させる。
- 二人の言葉のあいだを取って、新しい日付を作る。
3は、紙に無い日を作る作業です。「昭和10年の終わりごろ」のように、どちらでもない日付は書きません。二つの文を、そのまま二つの列に置きます。
聞いた夜に清書するときは、言った順を崩しません。先に聞いた人の列へ、あとで聞いた文を入れ替えません。入れ替えると、どちらの記憶が先だったかが消えます。
行を残すファイル
行は、図の余白には書きません。図に書くと、一方の言葉が線のように見えます。表のファイルを一つ作り、図とは分けます。
ファイル名は「食い違い-話題の人の氏名-聞いた日」にします。日付は、あとで聞いた日です。先に聞いた日と違うときは、行の下に先の日を一行足します。足す場所は、言葉の列の中ではありません。
次の行も、書き方の例です。実在の家族ではありません。
| 話題 | 先に聞いた人の言葉 | あとで聞いた人の言葉 | 紙にあること | 図での扱い | 次に聞く人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 山田太郎の暮らした町 | ○○町の家にいた | 本籍の町には住んでいない | 戸籍の本籍は○○市。住所の紙は無い | 線は変えない | なし |
本籍と暮らしの町が食い違うときは、本籍の文字を図から消しません。暮らしの町は、この行に残します。図の本籍を、暮らしの町へ書き換えません。紙の住所が後から来た週に、住まいの列を別に作ります。この行の二つの言葉は、そのときも残します。
聞いた日の夜に、行を保存します。翌朝に要約へ直すと、言った文が短くなります。短くなった文は、この表には戻しません。
今週やること
- 食い違っている話題を一つだけ選び、6列の行を作る。
- 二人の言葉を、言った文のまま書く。短い要約にしない。
- 図での扱いの列に、「線は変えない」と書く。
話を残すところは、なぜ残すのかに書いています。
図を見せて聞く質問の一覧は、家系図を見せながら祖父母に聞く10問です。
よくある質問
三人以上で食い違ったら、列を増やしますか
増やしません。いちばん先に聞いた二人を、二つの言葉の列に置きます。三人目は、次に聞く人の列に名前だけ書きます。三人目の文は、次の週の新しい行にします。一つの行に、三つの文を詰めません。
一方が「覚えていない」と言ったら、もう一方を採用しますか
採用しません。覚えていない側は、「覚えていない」と書きます。「未質問」とは分けます。未質問は、まだ聞いていない、という意味です。紙が無い話題は、一方が覚えていても、図の線は変えません。
あとから紙が、一方の言葉と一致したら、もう一方を消しますか
消しません。紙と一致した内容を、紙にあることの列へ写します。一致しなかった側の言葉は、その列に残します。図の日付を紙に合わせる作業は、別の週に、人物一覧の確度を見てからにします。その週のこの行では、図での扱いは「線は変えない」のままです。
まとめ
兄弟の食い違いは、両方の言葉、紙の有無、図は変えない、の行で残します。
その週に、一方の言葉で図の日付や仕事を確定しません。
三人目は、次に聞く人の列に名前だけ置きます。