古い写真の裏に書く4項目

古い写真の裏には、誰が、いつ、どこで、誰の持ち物かを、4行で書きます。
見えないことは、空欄のままにします。空欄は、まだ見ていない、という意味です。
この記事は、ご自身の直系のご先祖の写真が家に残っている人に、裏へ書く4項目を渡します。家族の話を子どもに渡す理由の全体は家族の物語を子どもに伝える効果にあります。ここでは裏書きの4行だけを扱います。
4項目
書く前に、写真の表面を一度だけ見ます。記憶で4行を埋めません。筆記は、写真の端から離します。すでに字がある裏は、その字を消さず、余白に今日の4行を足します。
| 順 | 項目 | 書くもの | 空欄の意味 |
|---|---|---|---|
| 1 | 誰 | 写っている人の氏名。左、中央、右など、位置が分かる一言 | まだ特定していない |
| 2 | いつ | 分かる範囲の年月日。年だけなら年だけ | 日付を写真から読んでいない |
| 3 | どこ | 場所の名。住所が不明なら、家の中、庭、など見える範囲 | 場所を見ていない |
| 4 | 誰の持ち物 | いまこの写真を持っている人の氏名 | 出所が不明 |
位置の一言は、誰の欄の中に書きます。別の項目にはしません。人が一人なら、「一人」と書きます。人数を、アルバムの枚数から推測しません。
書き方の例
次の4行は、書き方の例です。実在の家族でも、実在の依頼でもありません。自分の写真では、この氏名を消してから使います。
| 項目 | 例 | 空にしたままの例 |
|---|---|---|
| 誰 | 左が山田はな。右は不明 | 右の人の名を、左に合わせて作らない |
| いつ | 昭和10年と、裏の古い字にある。月日は無い | 「1月1日」を足さない |
| どこ | 縁側。町名は写っていない | 本籍の町を、場所の欄へ入れない |
| 誰の持ち物 | 山田一が保管 | 「実家」だけにしない |
昭和10年は、裏に既にある字の例です。西暦へ直してから裏へ書きません。年の直しは、表へ移したあとの作業です。直し方は戸籍の年号を西暦にして表に書くです。この記事では、裏の字を年号のまま残します。
右の人が不明な行は、空欄です。「友人」「近所」などの役割を、顔から決めません。決めたくなった語は、裏ではなく、聞き取りのメモへ置きます。
束で書くときの順
アルバムが複数枚ある日は、1枚を終えてから次の1枚にします。全部の裏を見てから、まとめて誰欄を埋めません。
| 順 | やること | 終了の印 |
|---|---|---|
| 1 | 裏に古い字がある写真と、無い写真を分ける | 二つの束になった |
| 2 | 古い字がある束から、1枚ずつ4行を足す。古い字は消さない | その枚の4行が、書けるところまで埋まった |
| 3 | 古い字が無い束を、1枚ずつ書く | 空欄には空欄と分かる余白がある |
| 4 | 4行が全部埋まった枚と、空欄が残る枚を分ける | 空欄の枚は、聞き取りの束 |
台紙に貼ってあり、裏へ書けない写真は、剥がしません。同じ4行を、小さい紙に書いて、その写真と一緒に保管します。小さい紙には、アルバムの何枚目かを書きます。写真そのものに、枚数を推測で書きません。
表面に日付の印がある写真は、その印を、いつ欄へ写します。印が読めないときは、いつ欄を空にし、読めない、と1語だけ足します。読めない印を、隣の写真の年から借りません。
1日で見る枚数は、4行を書き終えた枚数で数えます。枚数の目標は置きません。書き終えた枚の束と、空欄が残る枚の束を、その日の終わりに分けます。分けた束の枚数を、メモの先頭に1行書きます。枚数は、数えた結果だけを書きます。アルバムの総枚数から、見ていない枚を引き算しません。
小さい紙に写した4行は、写真の裏に書いた4行と同じ項目です。項目の順も同じにします。小さい紙だけ、誰の欄を省略しません。保管する人の欄が空なら、空欄のままクリップで写真に留めます。留められない台紙は、小さい紙をその頁の隣に挟みます。頁の番号を、小さい紙の端に写します。
裏に書かないもの
続柄の推測、聞いた評判、戸籍にしか無い生年は、裏に書きません。それらは、写真を見た事実ではないからです。
聞いた話は、聞き取りのメモに残します。質問の並びは家系図を見せながら祖父母に聞く10問です。写真を見せながら聞くときは、裏の4行のうち、書けるものを先に書きます。空の写真を、質問の1枚目にしません。空の項目は、聞くときの問いの見出しにします。
本籍地を、どこ欄へ写しません。本籍は戸籍の欄です。写真に写っている場所と、本籍が同じとは限りません。同じに見えても、裏では「写っている場所」だけを書きます。
表への移し方
裏の4行を人物の表へ移すときは、出所の列に「写真の裏」と書きます。列の見本は家系図の人物一覧に置く列です。裏に無い生年を、戸籍の年から補って、写真の裏へ書き戻しません。
誰欄が空の写真は、表の人物の行を新しく作りません。写真の行として、4項目のまま残します。氏名が後から分かった日に、人物の行へ移し、移した日を1行残します。
誰の持ち物が「実家」だけの写真は、持っている人の氏名が分かるまで、出所を要確認にします。家の名前で、人の行をまとめません。
今週やること
- 直系の写真を1枚選び、裏の古い字を消さずに読む。
- 誰、いつ、どこ、誰の持ち物の4行を、見える範囲だけで書く。
- 空欄が残った項目は、聞き取りのメモの見出しにする。裏には埋めない。
話を残す理由は、なぜ残すのかに書いています。
よくある質問
裏にすでに字がある写真はどうしますか
その字は消しません。余白に、今日の4行を足します。古い字と今日の字が違うときは、両方残します。どちらが正しいかは、裏では決めません。
年が昭和とだけ分かるときは
昭和、と書きます。年の数字が無いのに、西暦を計算しません。月日が無い行に、1月1日を足しません。表へ移すときも、裏と同じ範囲だけを写します。
写っている人が二人で、一人の名前しか分からないときは
分かる人の氏名と、位置を書きます。もう一人は不明、と書きます。二人を、同じ家の人だとまとめません。不明のまま、表の新しい人物にはしません。
まとめ
古い写真の裏には、誰、いつ、どこ、誰の持ち物を、4行で書きます。
見えない項目は空欄にし、空欄はまだ見ていない、という意味にします。
聞いた話と、戸籍にしか無い生年は、裏へ書き戻しません。