前戸主の欄から、次に請求する名前を抜く

前戸主の欄からは、次に請求する名前を、その欄に書いてある字だけ抜きます。
欄が空なら、名前は空のままです。記憶で補いません。
この記事は、ご自身の直系のご先祖の戸籍に、前戸主の欄がある人に、欄と請求メモの対応を渡します。明治19年式の見方の全体は明治19年式戸籍とはにあります。ここでは、その欄から次の1通のメモへ写す項目だけを扱います。様式ごとの欄の有無は、この記事では断定しません。欄の見出しが「前戸主」と読める紙だけ、この表を使います。
欄と、請求メモの対応
前戸主の氏名を、人物一覧の新しい行にはまだしません。先に、次の請求のためのメモへ写します。メモの列は、次の6つです。
| 順 | メモの列 | 欄から抜くもの | 空欄にするとき |
|---|---|---|---|
| 1 | 前戸主の氏名 | 前戸主の欄の字。いまの字に直さない | 欄が空。または氏名が読めない |
| 2 | いまの戸主の氏名 | 同じ紙の戸主の欄の字 | 戸主が読めない |
| 3 | 続柄 | 前戸主との続柄として、その紙に書いてある語 | 続柄の語が無い |
| 4 | いまの本籍 | 同じ紙の本籍。屋敷番号も、書いてある形のまま | 本籍が読めない |
| 5 | 次に伝える名前 | 1の氏名。読めないときは空 | 1が空 |
| 6 | 出所 | 市区町村と、どの紙の欄か | 紙を見ずに書かない |
5が、次の請求で名乗る候補です。1が空の行は、5も空です。続柄だけが読めても、氏名が空なら、請求の名前にはしません。
2は、いま開いている紙の戸主です。前戸主と戸主を、一つの氏名にまとめません。どちらかが読めないとき、読めた方の字で空欄を埋めません。
氏名を抜くところ
抜く氏名は、前戸主の欄の中だけです。戸主の欄、家族の欄、事項の文から、前戸主の名を推測して1へ入れません。
旧字体は、欄の形のまま写します。いまの字への置き換えは、読みのメモが要るときでも、氏名の列ではしません。読みを添えるときは、氏名の列の外に、「読みは仮」と一行足します。氏名の列は、紙の字のままです。
1字だけ読めないときは、読めた字だけを残し、読めない位置を空にします。空を、似た字で埋めません。その行の5は、空のままにします。一部だけの氏名で、次の窓口へ名前を伝えません。
新宿区の説明資料には、古い紙の記載例として、前戸主の氏名と「前戸主との続柄」が出てきます。資料は、出生から死亡まで集める順の説明です。この記事は、その順には入りません。使うのは、欄がある紙から名前を抜く対応だけです。
欄が空のとき
前戸主の欄が無い紙は、この表を作りません。別の欄の名前を、前戸主の列へ移しません。
欄の見出しはあっても、中が空の紙は、1と5を空にします。空は、この紙には前の戸主の名が無い、という意味です。亡くなった、という記憶で氏名を作りません。家督の話が家族の中にあっても、紙の欄が空なら、メモも空です。
続柄の語が「長男」のように読めて、氏名が空のときも、氏名は空です。続柄だけで、次の戸籍の筆頭者は決まりません。3の列に語を残し、5は空のままにします。
本籍が「何番屋敷」と書いてあるときは、4へその形のまま写します。いまの地図の番地へ直してから、メモへは入れません。直した番地は、紙に無い番地です。
次の紙が届くまで、このメモの5を、人物一覧の確定した氏名にはしません。届いた紙の戸主と、5の字が揃った週に、一覧の行を作ります。揃う前の週は、メモのままです。
朱線の隣から移動先を抜く作業は、戸籍の朱線の隣から、移動先を抜くです。前戸主の欄と、線の隣の記載は、同じメモの行にしません。
窓口で伝える名前
5が空でないときだけ、次の一文を使います。書き方の例です。実在の依頼ではありません。
前戸主の欄にある、この氏名の戸籍を請求します。本籍は、この紙に書いてある形のまま伝えます。
5が空の週は、この一文を使いません。戸主の氏名を、前戸主の代わりに伝えません。代わりに伝えると、いま開いている紙と同じ紙が、もう一度届くことがあります。届いた紙が同じだったら、メモの5が空であることを先に見ます。同じ紙を、前の世代の紙とは書きません。
一文に、家族の記憶の続柄は足しません。伝えるのは、1の氏名と、4の本籍の形だけです。
書き方の例
次の2行は、書き方の例です。実在の戸籍でも、実在の依頼でもありません。自分のメモでは、この字を消してから使います。
| 紙に見えたこと | 1 前戸主 | 5 次に伝える名前 |
|---|---|---|
| 前戸主の欄に、氏名が最後まで読める | 欄の字のまま | 1と同じ字 |
| 前戸主の見出しだけあり、氏名が空 | 空 | 空 |
2行目の空を、「たぶん父」で埋めません。父と分かる紙が、別の欄にあるときも、その紙の前戸主の列へは移しません。移すなら、出所の列に、どちらの欄かを書いた別行にします。
今日、このメモに足さないもの
| 足したくなること | 今日は足さない |
|---|---|
| 欄が空の人の、記憶の中の名前 | 1も5も空のまま |
| 家族の欄にいる兄弟の名 | 前戸主の列へ上げない |
| 次の本籍の当て | 4は、いまの紙の本籍だけ |
| 仕事、人柄、家の由来 | この6列には置かない |
集めた紙から次の1通を自分で請求する順は、進め方に書いています。
今週やること
- 直系の戸籍を1通開き、見出しが前戸主と読めるかを見る。読めなければ、このメモは作らない。
- 読める氏名だけを、1と5へ、紙の字のまま写す。1字でも空なら、5は空にする。
- 続柄と本籍は、その紙に書いてある語だけを3と4へ残す。記憶の名前は足さない。
よくある質問
前戸主と戸主が同じ氏名です。次の請求はしますか
欄の字が同じでも、1と2は別の列のまま残します。同じだからと、5を消しません。次の紙をまだ見ていない週は、同一人物とも、別人とも書きません。5は、欄の字のまま伝えます。
前戸主の姓と、いまの戸主の姓が違います
違ったまま写します。どちらかの姓へ揃えません。違いは、メモの上で見える状態にしておきます。揃える判断は、次の紙が届いてからにします。
欄の字が半分しか読めません。読めた半分で請求してよいですか
しないでください。5は空です。読めた字は、1の余白に「半分だけ読める」と書きます。氏名の列を、半分の字では完成させません。
まとめ
前戸主の欄から抜くのは、次に請求する名前です。
氏名は、欄の字のまま1と5へ写します。空の欄は、空のままです。
続柄と本籍も、その紙に書いてある語だけを残します。
参考
- 新宿区:出生から死亡までの連続した戸籍のさかのぼり方について(記載例に、前戸主の氏名と「前戸主との続柄」がある。2026-10-16に確認。出生から死亡まで集める順は、この記事では使っていません)