林・齊藤事務所

ホーム / 読みもの

養子の記載を、家系図の線で分ける仮の凡例

2026-10-09

養子の線を分ける。仮の凡例を書く

養子の記載は、実子と線を分け、その意味を図の端の仮の凡例に書きます。

この凡例は、法律上の決まりではありません。

この記事は、ご自身の直系のご先祖の戸籍に、養子の語がある人に、線の見本を渡します。図の描き方の全体は家系図の作り方にあります。親の記事は、伝統的な書式では縦の二重線、作図の道具では点線も使われる、と書いています。ここでは、そのどちらかを図の端で一つに決める凡例だけを扱います。

先に書く4行

線を引く前に、図の余白へ次の4行を書きます。線を引いてから凡例を書くと、後から線の意味が分かりません。

線凡例に書く意味使うとき
縦の一重線実子として書く戸籍に子とあり、養子の語が無い
縦の二重線養子として書く戸籍に養子の語がある。この図で点線を選んでいない
縦の点線養子として書く戸籍に養子の語がある。この図で二重線を選んでいない
線なしまだ引かない語が読めない。または、聞いただけである

二重線と点線は、一つの図で同時に使いません。図を作る日に、どちらか一方を選びます。選ばなかった行は、凡例から消します。消した跡には、「この図では使わない」と残します。両方を残すと、同じ人に線が二種類になります。

凡例の下に、次の1文を書きます。

「この凡例は仮の書き方です。法律上の決まりではありません。」

この1文を消して、線だけを残しません。書いた日を、凡例の端に1行残します。後から線の種類を変えたとき、いつ決めたかが分かります。

線を引く前に見ること

養子の線は、戸籍に養子の語が読める行だけに引きます。語の一部しか読めない行は、線なしです。読めた字は、人物の表の余白に残します。

手元の記載引く線確度
養子の語が読める選んだ一方。二重線か点線戸籍どおり
子とだけ読めて、養子の語が無い一重線戸籍どおり
語が欠けて、養子かどうか決められない線なし要確認
家族が養子だと言った。紙にその語が無い線なし要確認

聞いた話だけで二重線や点線を引くと、紙が来たときに線の理由が残りません。聞いた文はメモに残します。紙が来るまで、線は引きません。

実父母と養父母の名が両方書いてあるときは、線は養父母の側へ、選んだ養子の線でつなぎます。実父母の氏名は、人物の表の余白に残します。実父母へも一重線を足して、親を二組にはしません。二組にすると、どちらが戸籍の記載の線か分かりません。

書き方の例

次の凡例は、書き方の例です。実在の家族でも、実在の依頼でもありません。自分の図では、この氏名を消してから使います。この例は、養子の線に二重線を選んでいます。点線の行は、凡例に残しません。

凡例の行例に書く文
縦の一重線実子として書く
縦の二重線養子として書く
線なしまだ引かない
下の1文この凡例は仮の書き方です。法律上の決まりではありません。

人物の側の例です。

人戸籍の語つなぐ相手線
山田一長男。養子の語は無い父 山田吉、母 山田はな一重線
山田次養子父 山田吉、母 山田はな二重線
山田三「養」までしか読めないまだつながない線なし。要確認

山田次の実父母の名が紙にあっても、この図では線を足しません。名は表の余白です。山田三は、読めた「養」を余白に残し、線は引きません。

点線を選ぶ図では、山田次の線だけを点線にします。一重線の人まで点線にしません。凡例の二重線の行は消し、点線の行を残します。下の1文は、どちらの図でも残します。

凡例に足さないもの

凡例の線は、実子と養子を分けるところまでです。紙に「養子」とだけある行を、別の種類の養子だと推定して、線を増やしません。紙に種類の語が書いてあれば、その語は人物の表の余白へ写します。凡例の行は増やしません。

途切れた理由の3語は、家系図の途切れた線に書く3つの言葉です。未請求や廃棄で線が止まるときは、その3語を線の端に書きます。この凡例は、その3語の代わりにはなりません。

同じ氏名だから養子、とは書きません。別人の番号は、線の種類とは別の欄です。

夫婦の横線や、兄弟の並びは、親の記事に任します。この凡例に、その行をコピーしません。

描き直す日に先に写すもの

図を新しい紙へ描き直す日は、線より先に凡例を写します。写すのは、選んだ線の名前と、仮の書き方である1文と、最初に決めた日です。線の見た目だけを写すと、二重線か点線かは残っても、仮の書き方であることは消えます。

人物の箱の中へ、凡例の文は入れません。箱に入れるのは氏名です。線の意味は、図の端の一か所だけに書きます。端が二か所あると、どちらを今の決まりとして見ればよいか分かりません。古い端は消さず、使わない、と日付を足します。

線を変えた日

後から紙が来て、線なしの人に養子の語が読めたときは、選んである一方の線を引きます。引いた日と、出所の紙を、凡例の端に1行足します。古い「線なし」のメモは消さず、使わない、と書きます。消すと、以前の図と照合できません。

逆に、養子の線でつないだ人の紙に、その語が無かったと分かったときは、一重線へ描き替えます。描き替えた日を、同じ端に残します。聞いた話が残っているメモは、線を変えても消しません。

集めた紙の読み取りと、図への整理は、できあがるものに書いています。

今週やること

  1. 図の余白に、一重線、選んだ養子の線、線なし、の3行と、仮の凡例である1文を書く。
  2. 戸籍に養子の語が読める直系の人だけに、その線を引く。
  3. 語が読めない人と、聞いただけの人は、線を引かず要確認にする。

よくある質問

二重線と点線のどちらにしますか

一つの図では、どちらか一方だけにします。選んだ方を凡例に書き、選ばなかった方は残しません。後から変えるときは、養子の線を全部描き替え、凡例の端に変えた日を書きます。

紙には養子とあり、家族は実子だと言うときは

線は、紙の語に合わせます。聞いた話はメモに残します。線の種類を、聞き取りだけで変えません。紙の語が読めるあいだは、選んだ養子の線のままです。

養父母と実父母の両方に線を引けますか

この凡例では、養父母の側にだけ線を引きます。実父母の氏名は、表の余白に残します。両方へ線を引いて、親を二組にはしません。

まとめ

養子の記載は、実子と線を分け、意味を図の端の仮の凡例に書きます。

この凡例は仮の書き方で、法律上の決まりではありません。

語が読めない人と、聞いただけの人には、線を引きません。

お手元の戸籍を、読んで整理します

読めない紙が何枚かあるだけでも構いません。どこから手をつけるかをお話しします。初回60分は無料です。