戸籍謄本・全部事項証明・抄本のどれを家系図に使うか

家系図に使う1通目は、その戸籍にいる人全員が載る証明書です。
申請書では、戸籍全部事項証明書(戸籍謄本)の欄を選びます。
この記事は、ご自身の直系のご先祖の戸籍を請求する人に、種類を一つに絞る表を渡します。除籍謄本との違いは除籍謄本とはにあります。ここでは、いま使われている戸籍の証明書の名前だけを扱います。
欄の名前で選ぶ
広島市の案内(2026年10月5日確認)は、戸籍全部事項証明書(戸籍謄本)を「戸籍に記録されている全員」の証明、戸籍個人事項証明書(戸籍抄本)を「一部の人」の証明、としています。コンピューターで管理している市区町村では、この二つの名前を使う、とも書いています。
法務省の広域交付の案内(ページの日付は令和7年3月21日、2026年10月5日確認)は、これとは別に「一部事項証明書」と「個人事項証明書」を、広域交付では請求できないものとして並べています。一部事項証明書の中身の範囲は、そのページでは定義していません。請求する市区町村の様式の説明で確認します。
| 申請書に見る言葉 | 誰が載るか | 家系図の1通目 |
|---|---|---|
| 全員、全部事項、戸籍謄本 | その戸籍に記録されている人全員 | これを選ぶ |
| 指定した人、個人事項、一部の人 | 広島市の案内では、記録されている一部の人 | 選ばない |
| 一部事項 | 法務省の案内は名前を分けている。範囲は請求先の説明を見る | 全員と書いていないので選ばない |
呼び名は市区町村で揃っていません。広島市は個人事項証明書を戸籍抄本と呼んでいます。欄の横の説明が「全員」か「指定した人」かを読み、全員の側に丸を付けます。
一人分を選ぶと、次の請求が欠ける
広島市の案内では、全部事項証明書に、本籍、筆頭者、記載されている人全員の氏名、生年月日、父母の氏名と続柄、出生や婚姻などの身分事項が載ります。一人分の証明書には、指定しなかった人が出ません。
家系図では、その戸籍にいる別の人の名前が、次に請求する紙の手がかりになります。父母の両方、配偶者、同じ戸籍の子が見えないと、人物一覧の父母の列が空のまま残ります。空欄の扱い方は家系図の人物一覧に置く列にあります。
一人分で足りるのは、提出先がその人だけを指定している手続きです。家系図の1通目は、その手続きではありません。
窓口が本籍地でないとき
法務省の案内では、2024年3月1日から、本籍地以外の市区町村の窓口でも戸籍証明書・除籍証明書を請求できます。コンピューター化されていない一部の戸籍・除籍は除きます。同じ案内は、一部事項証明書と個人事項証明書はこの広域交付では請求できない、としています。
郵送や代理人による広域交付はできない、とも書いています。郵送で本籍地へ出すときは、同封する4点を戸籍を郵送で請求するときに同封する4点で確認します。郵送の申請書でも、選ぶ欄は全員が載る側です。
手数料は市区町村の案内で確認します。広島市の案内は、全部事項証明書も個人事項証明書も1通450円、としています。これは広島市の額です。本籍地が広島市でない人は、この数字をそのまま使わず、本籍地のページで通数ごとの額を見ます。
届いた紙を、人物一覧のどの列へ写すか
全員が載る証明書が届いたら、その紙の一人を、人物一覧の1行にします。列の見本は家系図の人物一覧に置く列です。写す対応は次のとおりです。
| 証明書に見る欄 | 人物一覧の列 | 写し方 |
|---|---|---|
| 氏名 | 氏名 | 紙の字のまま。いまの字に直さない |
| 生年月日、死亡の年月日 | 生没 | 無い側は「なし」または「紙に無い」 |
| 父母の氏名 | 父母 | 父と母を同じマスに書く。片方しか無ければ、無い側は空 |
| 本籍と筆頭者、証明書の名前 | 出所 | 「どの市の、全部事項証明書か」まで書く |
| 紙と一致したか | 確度 | 一致なら戸籍どおり。一字でも□なら要確認 |
読みの列は、証明書に振り仮名が無い限り空です。身分事項の婚姻や転籍の文は、この1通目の行には入れません。日付の並びが必要になった週に、年表の側へ移します。
長野市の手数料の表(2026年9月30日更新、2026年10月5日確認)は、戸籍全部事項証明書(戸籍謄本)、戸籍個人事項証明書(戸籍抄本)、戸籍一部事項証明書を、いずれも1通450円として並べています。長野市に請求する人は、この三つの額が同じです。額の差では選べません。本籍地が長野市でない人は、450円を使わず、本籍地の表を見ます。
今週やること
- 手元の申請書で、「全員」または「全部事項」または「謄本」と読める欄を一つ見つける。
- その欄だけに通数を書く。一人分の欄は空のままにする。
- 本籍と筆頭者が、その欄の前提として空でないことを確認する。広島市の案内は、全部事項証明書の請求に本籍と筆頭者が必要、としています。
お預かりした戸籍を読んで図にする作業は、できあがるものに書いています。
よくある質問
戸籍謄本と戸籍全部事項証明書は、別の書類ですか?
広島市の案内は、コンピューター管理の市区町村では、戸籍謄本のことを戸籍全部事項証明書と呼ぶ、としています。申請書に両方の語が並んでいたら、説明文が「全員」の側を一つ選びます。両方を請求しません。
抄本の方が安く見えるので、抄本で家系図を作ってよいですか?
広島市の案内でも、長野市の案内でも、全部事項証明書と個人事項証明書は1通450円です。長野市は一部事項証明書も1通450円です。他の市区町村で額が違うことがあるので、安さでは選びません。一人分では、同じ戸籍の別の人が欠けることがあります。1通目は全員が載る側です。
除籍や改製原戸籍も、同じ選び方ですか?
いま開いている戸籍については、この表で全員の側を選びます。閉鎖された除籍謄本、改製原戸籍との区別は、親記事の除籍謄本とはを見ます。この記事では、その区別を繰り返しません。
まとめ
家系図の1通目は、その戸籍の全員が載る証明書です。
申請書では、全部事項、戸籍謄本、全員、と読める欄を一つ選びます。
一人分や一部事項の欄は、1通目には使いません。手数料の額は本籍地の案内で確認します。
参考
確認日は2026年10月5日です。
- 広島市|戸籍全部事項証明書(戸籍謄本)と戸籍個人事項証明書の違い
- 法務省|戸籍法の一部を改正する法律について(令和6年3月1日施行)(ページの日付は令和7年3月21日)
- 長野市|郵送による住民票の写し・戸籍証明書等の請求(更新日は2026年9月30日。手数料の表を確認)