婚姻の記載から、旧姓と次の本籍を抜く

婚姻の記載からは、旧姓と次の本籍を、その記載に書いてある字だけ抜きます。
書いてない姓と、書いてない本籍は、空欄のままにします。
この記事は、ご自身の直系のご先祖の戸籍に、婚姻の記載がある人に、次にメモする項目を渡します。古い戸籍の見方の全体は古い戸籍の見方・読み方・集め方にあります。ここでは、その記載から抜く項目だけを扱います。
抜く6項目
婚姻の文を、全文のまま人物の表へは移しません。次の6つだけを、別の紙へ写します。
| 順 | 項目 | 抜くもの | 空欄にするとき |
|---|---|---|---|
| 1 | 誰 | その記載の人の氏名。戸籍の字のまま | 誰の記載か読めない |
| 2 | 婚姻の年月日 | その記載の年月日。年だけなら年だけ | 日付が無い |
| 3 | 相手の氏名 | 相手として書いてある氏名。戸籍の字のまま | 相手の名が無い |
| 4 | 旧姓 | 同じ紙に、婚姻より前の姓として読める字 | 前の姓が同じ紙に無い |
| 5 | 次の本籍 | その記載の中に、移った先として読める本籍 | 先の本籍が書いてない |
| 6 | 出所 | 市区町村と、どの紙の記載か | 紙を見ずに書かない |
4と5が、この記事で渡すものです。1か2か3か6が空のときは、4と5も書きません。誰の、いつの婚姻か分からない行に姓だけを残すと、後から別人へ付きます。
旧姓を抜くところ
旧姓は、婚姻の文の中に「旧姓」と書いてあるとは限りません。同じ紙を見て、その人の、婚姻より前の姓として読める字があるかを見ます。
前の姓と、婚姻のあとの姓が違えば、前の姓を旧姓の欄へ写します。違わなければ、旧姓の欄は空欄です。空欄は、この紙には前の姓が無い、という意味です。同じ姓であることを、「同じ」という語で埋めません。
相手の氏名についている姓を、その人の旧姓の欄へ入れません。相手の姓は、相手の氏名の中に残します。二つの姓を、スラッシュで一つの氏名にしません。図の中のどの位置に旧姓を書くかは、この記事では決めません。同じ氏名の行を番号で分ける規則は同じ名前の別人に番号を振る規則にあります。
次の本籍を抜くところ
次の本籍は、その婚姻の記載の中に、移った先として読める地名だけです。字のまま写します。番地の一部が読めなければ、読めた範囲だけにします。読めない部分を、今の地図の地名で補いません。
移った先が書いてない婚姻は、次の本籍を空欄にします。婚姻したのだから相手の家へ移った、とは書きません。住所として読める字を、本籍の欄へ入れません。
同じ紙に、婚姻と、別の日の転籍が両方あるときは、婚姻の記載から抜くのは婚姻の行だけです。転籍の行は、年表の1行にします。混ぜて一つの地名にしません。転籍の写し方は転籍の記載を、家族年表の1行にするです。
記載が2つあるとき
婚姻の記載が2つある人は、記載ごとにメモを1枚にします。1枚目の旧姓を、2枚目へコピーしません。2枚目の前の姓は、2枚目の記載より前として、同じ紙に読める字だけです。
| 見るもの | 1枚目のメモ | 2枚目のメモ |
|---|---|---|
| 誰 | 同じ人の氏名 | 同じ人の氏名。1枚目と紙を分ける |
| 年月日 | 1つ目の記載の日付 | 2つ目の記載の日付 |
| 旧姓 | 1つ目より前の姓 | 2つ目より前の姓。1枚目から写さない |
| 次の本籍 | 1つ目に書いてある先 | 2つ目に書いてある先 |
2枚を1枚にまとめて、「二度婚姻」とは書きません。相手の氏名も、それぞれの記載の字のままです。
書き方の例
次の行は、書き方の例です。実在の家族でも、実在の依頼でもありません。自分のメモでは、この氏名を消してから使います。
| 項目 | 紙に見えた字 | メモに書くもの |
|---|---|---|
| 誰 | 山田はな | 山田はな |
| 婚姻の年月日 | 昭和20年4月 | 昭和20年4月。日は空欄 |
| 相手の氏名 | 佐藤一 | 佐藤一 |
| 旧姓 | 婚姻より前の姓が、同じ紙では山田 | 山田 |
| 次の本籍 | 移った先として、○○市とだけある | ○○市。番地は空欄 |
| 出所 | ○○市の除籍の、婚姻の記載 | ○○市の除籍。婚姻の記載 |
日が無い行に、1日を足しません。番地が読めない行に、丁目を足しません。相手の父母の名は、この6項目に列が無いので書きません。
もう一つの例です。婚姻より前の姓も、婚姻のあとの姓も山田なら、旧姓は空欄です。移った先の本籍が書いてなければ、次の本籍も空欄です。埋まるのは、誰と、年月日と、相手の氏名と、出所です。
今日書き写す欄
直系の一人について、次の欄を今日埋めます。見えないマスは、空欄と書きます。
| 項目 | 今日書く欄 |
|---|---|
| 誰 | 戸籍の字。読めない部分は空欄 |
| 婚姻の年月日 | 書いてある範囲だけ |
| 相手の氏名 | 戸籍の字 |
| 旧姓 | 同じ紙の、婚姻より前の姓。無ければ空欄 |
| 次の本籍 | 記載の中の移った先。無ければ空欄 |
| 出所 | 市区町村と、紙の名前 |
空欄のマスを、記憶で埋めてから図へ出しません。図に出すのは、埋まったマスだけです。空欄が残る人は、人物の表の確度を要確認にします。
相手の家の名を足さない
旧姓が空欄でも、次の本籍が空欄でも、このメモはそこで終わります。相手の父母の名を、余白に足しません。足したくなった名は、この紙には無い、と1行残すだけです。
直系の人の相手は、メモに残す範囲を、相手の氏名までで止めます。相手の父母の紙を、このメモの次の作業にしません。
集めた紙の読み取りと、図への整理は、できあがるものに書いています。
今週やること
- 直系の一人を選び、婚姻の記載から、誰、年月日、相手の氏名、出所を写す。
- 同じ紙に前の姓があれば旧姓へ写し、移った先の本籍があれば次の本籍へ写す。
- 同じ紙に無い姓と本籍は空欄のままにし、相手の父母の名は足さない。
よくある質問
婚姻の文の中に、旧姓と読める字があるときは
その字を、旧姓の欄へ写します。婚姻より前の姓と違っていても、両方を残します。どちらが正しいかは、このメモでは決めません。一方を消して、一つの姓にしません。
住所と、次の本籍が同じ地名に見えるときは
本籍として読める字だけを、次の本籍へ入れます。住所の字は、本籍の欄へ入れません。本籍の字が無い行は、次の本籍を空欄にします。
日まで書いてない婚姻は
年や月など、書いてある範囲だけを写します。書いてない日を、1日で補いません。補った日を、戸籍の日付としては残しません。出所の欄には、その紙の名前を書きます。
まとめ
婚姻の記載からは、旧姓と次の本籍を、書いてある字だけ抜きます。
同じ紙に無い姓と本籍は、空欄のままにします。
相手の父母の名は、このメモに足しません。